勉強計画が崩れやすい人の特徴
計画通りに進まないとき
こう思ったことがあるかもしれません。しかし、最初にお伝えしたいことがあります。これは、意志が弱いから起きているわけではありません。
こんな経験はありませんか?
これらは、受験ではよくある失敗です。しかし、受験は「やる気がある人」が勝つゲームではありません。
計画がある程度想定通りに進む人は、疲れている日でも勉強を始められ、計画が崩れた日でもその日に合わせて立て直しながら、継続的に勉強量を積み上げられる仕組みを作れている人です。
つまり、やる気に左右されるのではなく、自分にとって自然に継続できる仕組みを作れた人が強いということです。
成績が伸びやすい勉強計画とは
こんな勉強計画 good
毎日完璧に進めることを前提にした計画ではなく、調子の波がある日でも調整しながら、勉強量を安定して積み上げていける計画
受験勉強で強いのは、満足度の高い1日を作ることではなく、現実の自分でも実行できる計画を作ることです。どれだけ理想的な計画でも、始められなかったり、継続して続けられなかったりすれば、その勉強計画の意味は薄れてしまいます。
逆に、疲れた日でもすぐに始められたり、計画が崩れても調整しながら少しずつ立て直せたりするのであれば、その勉強計画は効果的です。大学受験では、この差が後半になるほど大きく表れます。
勉強計画に必要な3つの工夫
現実の自分でも実行できる勉強計画を作るには、以下の3つの要素を意識することが重要です。
要素1
始めるまでのハードルを下げる
やることが曖昧だと、人は動けません。逆に、最初の一歩が具体的だと始めやすくなります。
19:00に数学をやる
19:00に例題19を解く
要素2
集中が切れにくい流れを作る
例えば、英語のディクテーションの次に物理の苦手分野の演習を入れるなど、重い内容を続けて並べると、途中で手が止まりやすくなります。軽い内容と重い内容をうまく組み合わせることで、勉強の流れは途切れにくくなります。だからこそ、内容だけでなく順番も意識することが大切です。
要素3
少しでも頭に残しやすくする
問題を解いて終わり、参考書を読んで終わり、という勉強だけでは、その場では分かったように感じても、翌日にはかなり抜けてしまいます。ですが、簡単な復習のタイミングを入れ、学んだ内容を思い出す工程を少し加えるだけで、知識の残り方も、積み上がり方も大きく変わります。
勉強計画でよくある失敗例
気をつけるべき5つ
勉強計画の設計で失敗するパターンは、ある程度共通しています。少しだけ休むつもりだったのに、スマホを触っているうちに40分、50分と過ぎてしまう。遅れを取り返そうとして計画を詰め込みすぎた結果、翌日にさらに失速する。
こうしたことは、やる気がない人に起きるのではなく、むしろ頑張ろうとしている人にこそ意外と多く見られます。
伸びる受験生と伸びない受験生
TRAITS
伸びる受験生の特徴
TRAITS
伸びない受験生の特徴
伸びる受験生は、完璧な計画を作れる人ではありません。優先順位を絞り、復習の時間を取り、崩れた日もゼロで終わらせず、ズレたら組み直せる人です。
逆に、伸びにくい受験生ほど、立派な計画にこだわりすぎて実行率が下がり、復習が後回しになり、1日の遅れで大きく崩れやすくなります。
崩れにくい勉強計画の組み方
ここからは実践編です。1日の勉強計画は、基本的にこの流れで組むと、無理なく続けやすくなります。
STEP1
軽い内容から始める
軽い内容とは、「嫌悪感が小さい科目 × タスクが軽い内容」の勉強を指します。嫌悪感が小さい科目とは、気持ち的に重く感じにくい科目のことです。得意か苦手かは関係ありません。タスクが軽い内容とは、短時間で片付けられる内容、あるいは考え込まずに進められる内容のことです。
嫌悪感が小さい科目を決める
まずは、自分が勉強する科目を「嫌いな順」に並べます。嫌いな科目ほど順位が1に近く、好きな科目ほど順位が1から離れるように書いてください。
たとえば、得意な科目でも、気が重いなら1に近い順位を入れて構いません。逆に、苦手でもそこまで嫌ではないなら、1に近い順位にしなくて構いません。
| 勉強科目 | 嫌い順位 |
| 英語 | 2 |
| 数学 | 6 |
| 物理 | 5 |
| 化学 | 4 |
| 国語 | 1 |
| 地理 | 3 |
タスクが軽い内容を決める
次に、自分がやるべき勉強の中から、タスクが軽い内容をざっくりでよいので簡単にリストアップします。例えば、一般的には以下のようなものが代表例として挙げられます。
やる勉強内容を決める
「嫌悪感が小さい科目」と「タスクが軽い内容」が決まったら、いよいよ最初にやる勉強内容を決めます。嫌いではない科目から順に見ていき、その中に「タスクが軽い内容」があれば、それをSTEP1でやる勉強内容にしましょう。
STEP2
次に重い内容を置く
最初の軽い内容を1つ終えて脳が動き始めたら、次はその日のメインの勉強内容に入ります。このパートには、その日の中で最も重い内容を置きます。
重い内容とは、「嫌悪感が大きい科目 × タスクが重い内容」の勉強を指します。嫌悪感が大きい科目とは、STEP1でつけた順位のうち、嫌い順位が1に近い科目のことです。タスクが重い内容とは、完了までに時間がかかる内容、あるいは深く考え込む場面が多い内容のことです。
タスクが重い内容を決める
次に、自分がやるべき勉強の中から、タスクが重い内容をざっくりでよいので簡単にリストアップします。例えば、一般的には以下のようなものが代表例として挙げられます。
このとき、自分にとって重く感じるかどうかも想定しておくと理想的です。例えば、同じ英語でも、「英作文は楽しいから重く感じないが、単語暗記は嫌いでしんどい」という人もいれば、「単語暗記は楽だが、英作文は集中が切れやすくて苦手」という人もいます。
| 勉強内容 | 嫌い順位 |
| 参考書の予習復習 | 3 |
| 模試の解き直し | 1 |
| 公式や単語の暗記 | 2 |
| 過去問演習 | 4 |
やる勉強内容を決める
「嫌悪感が大きい科目」と「タスクが重い内容」が決まったら、次にやる勉強内容を決めます。嫌いな科目から順に見ていき、その中に「タスクが重い内容」があれば、それをSTEP2でやる勉強内容にしましょう。
STEP3
中程度の内容につなぐ
重い内容を1つ終えたら、続けて重い内容に取り組んで疲れすぎないよう、次は中程度の内容につなぎます。中程度の内容とは、「嫌悪感が中程度の科目」の勉強を指します。嫌悪感が中程度の科目とは、STEP1でつけた順位のうち、嫌い順位が真ん中に近い科目、つまり好きでも嫌いでもない科目です。
タスクが中程度の内容を決める
次に、自分がやるべき勉強の中から、タスクが中程度の内容を決めます。先ほどSTEP2で順位づけしたもののうち、比較的嫌いではない勉強内容から順に選ぶとよいでしょう。
やる勉強内容を決める
「嫌悪感が中程度の科目」と「タスクが中程度の内容」が決まったら、次にやる勉強内容を決めます。ここまでに決めた中程度の科目の中に「タスクが中程度の内容」があれば、それをSTEP3でやる勉強内容にしましょう。
STEP4
「思い出す」時間を入れる

STEP1〜STEP3までのワンセットが終わったら、次はその中で定着させたい内容について、20分ほど時間をとり、捨ててもよい紙の裏などに、覚えたことや理解したことをアウトプットします。
このとき、アウトプットの仕方は教材の通りに書く必要はありません。自分なりの覚え方や、自分が理解した通りの言葉、イメージ図などで構いません。また、きれいにまとめることを意識する必要はありません。
雑に書いてもよいので、頭の中に入っていることを自分自身に説明するように、とにかく書き出すイメージでアウトプットするとよいです。


